訪問看護エピソード
訪問看護の利用者様で、少しずつ在宅での生活を取り戻したり、病気を持っていながらも一人暮らしを続けている方々のご様子です。 訪問看護ステーションにはたくさんの方がそれぞれ在宅生活を続けられています。 (エピソードは利用者様の了承を得て掲載しております)
エピソード1
Yさん9歳は、脳梗塞により嚥下障害を生じ、お口から物を食べることが難しくなりました。入院中は誤嚥性肺炎により、病院で胃ろう(腹壁の上から胃にあけた小さな穴から、流動食や水分を注入する方法)を造設し、御自宅に帰られました。はじめのうちは長期入院のため、体力の低下、足腰の筋力の低下があり、お家の中での生活でした。ご家族も、胃ろうからの注入、胃ろう自体の管理などに不慣れなところもありました。そこで、昼食の時間に合わせ、毎日訪問看護を行わせていただき、御家族の介護の見守り、身体のチェックを行いました。除々にご家族も自信を持たれ、訪問看護を2回/wに減らしました。Y氏自身も、胃ろうからの栄養補給により、体力を取り戻し、又、ご家族に囲まれる生活により、気持ちの面での活力がわいたのか、どんどんとお元気になり、現在では2回/wのデイサービスで囲碁の腕を披露し、大好きなショッピングのため、立川駅周辺までバスで出かけられる程、お元気になりました。体力がついた為、飲み込む力もついてきており、3度の食事もご家族と同じように召し上がり、主たる栄養を胃ろうから行っています。
エピソード2
Aさん66歳一人暮らしは、元来、糖尿病があり、数年前に脳梗塞を発症され、右片麻痺になりました。車椅子での生活です。一人暮らしのため、介護保険を利用して、3度のお食事、週2回の入浴、身の回りの家事など、毎日ヘルパーさんにしてもらっています。通院も一人では困難なので、市内のクリニックのDr.から、1回/2w往診があります。訪問看護では、日ごろのお薬の管理、食事のアドバイス、又、緊急時の加算を御利用されている為、24h・365日、何か困ったことがあった時にお電話を頂き、対応させてもらっています。糖尿病の患者様の、日常生活の些細なことなど、先生との連絡仲介役となり、細やかな対応を行っています。Aさんは、一人暮らしでも 自宅で安心して過ごされています。